― 主治医意見書に生活状況を伝えるために ―
介護保険の申請では、市区町村から主治医へ
「主治医意見書」の作成が依頼されます。
ただ、診察時間だけでは
家での生活状況が十分に伝わらはないことも少なくありません。
そこで役立つのが、
**主治医に渡す「生活状況メモ」**です。
この記事では、
- メモの目的
- 書き方のルール
- そのまま使える完成テンプレ
- 記入例
をまとめました。
主治医に渡すメモとは?
このメモは、
主治医意見書作成のための参考情報です。
- 医師に何かをお願いする文書ではありません
- 内容を指示するものでもありません
- あくまで「家での様子」を補足する資料です
形式ばった文章や、丁寧なあいさつは不要です。
メモを渡す目的
目的はひとつだけです。
診察室では見えない生活の実態を伝えること
特に次のような内容は、
口頭では伝わりにくく、意見書にも反映されにくい部分です。
- 家事や服薬の実際
- 転倒・ヒヤリとした場面
- 見守りや介助が必要な理由
メモの基本ルール(重要)
A4・1枚・箇条書き
長文は不要です。
1枚で全体が把握できることが大切です。
敬語・あいさつは書かない
「いつもお世話になっております」などは不要です。
情報だけで十分です。
感情より事実
❌ 大変、困っている、限界
⭕ できていない行動、具体的な場面
誰が書くメモ?
- 本人が書いてもよい
- 家族が書いてもよい
- 本人+家族の共同でも問題ありません
立場によって内容が違っても大丈夫です。
それぞれの視点として扱われます。
主治医に渡すメモ|完成テンプレ
以下は、
どのケースでも使える基本テンプレです。
■ このメモについて
・主治医意見書作成の参考情報です
■ 生活状況
・同居状況(例:高齢者夫婦2人暮らし)
・日常生活の支え手(例:配偶者も高齢)
■ 家での様子
・できていること
・できなくなってきたこと
・困っている場面
■ 安全面での心配
・転倒・ふらつき
・夜間や外出時の不安
■ 服薬・通院について
・飲み忘れ、管理の状況
・通院の付き添いの有無
■ 支援体制
・家族の支援状況(遠距離・共働きなど)
・日常的な見守りの有無
※すべて埋める必要はありません
※書けるところだけで十分です
【記入例】高齢者夫婦・老老介護の場合
■ このメモについて
・主治医意見書作成の参考情報
■ 生活状況
・高齢者夫婦2人暮らし
・配偶者も高齢で、体力低下がある
■ 家での様子
・通院や買い物は配偶者が付き添っている
・家事は配偶者が担っているが負担が大きい
・一人になると不安がある
■ 安全面での心配
・夜中にトイレに行く際、ふらつくことがある
・転倒しそうになったことがある
■ 服薬・通院について
・薬の飲み忘れが時々ある
・配偶者が管理しているが難しくなってきている
■ 支援体制
・子は遠方在住、共働きで頻繁な支援は難しい
👉 評価・要望は書いていません
👉 事実だけで、生活の不安定さが伝わります
🔗 ケース別テンプレ|独居(ひとり暮らし)の場合
🔗 ケース別テンプレ|認知症がある場合
よくあるNG例
NG① 感情的な表現
とても大変です
限界です
→ 医師は判断しづらくなります。
NG② 認定への要望
要介護2くらい必要だと思います
→ 書かない方が無難です。
NG③ 家族の評価
本人は何も分かっていません
→ 事実のみを書きましょう。
メモはどうやって渡す?
- 診察時に本人が渡す
- 家族が受付で預ける
- 診察前に提出しても問題ありません
※「読んでください」と一言添えるだけで十分です。
メモを渡した後、どう扱われる?
- その場で読まれないこともあります
- 主治医意見書作成時に参考資料として使われます
- 内容がそのまま文章になるとは限りません
渡したこと自体に意味があります。
まとめ|メモは「生活の通訳」
主治医意見書は、医師が医学的に判断する書類ですが、
その背景には、日々の生活があります。
メモは、生活を医療の言葉につなぐための補助線。
完璧でなくて大丈夫です。
1枚に、今の事実を書くだけで十分です。
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