― すべて使わなくていい、という前提 ―
要支援と認定されると、使えるサービスはいくつかあります。
ただ、実際に悩むのは「何が使えるか」よりも「どれを選ぶか」ではないでしょうか。
遠距離介護の場合、すべてを使うことが正解とは限りません。
むしろ、選び方を間違えると、家族も本人も疲れてしまうと感じました。
前提:要支援は「最低限で組み立てる」
要支援は、日常生活を全面的に支える段階ではありません。
そのため、
- 本人の生活を大きく変えない
- 家族の負担を増やさない
- 継続できる形にする
この3点を前提に考えるほうが、結果的にうまくいきやすいと感じました。
1.最優先は「第三者の目が入ること」
遠距離介護で最も不足するのは、日常を見てくれる人の存在です。
そのため、選ぶとしたらまず考えたいのは、
- 介護予防型デイサービス
- 定期的な訪問型支援
など、第三者が定期的に関わる仕組みです。
サービス内容以上に、「誰かが定期的に様子を見る」この一点が重要だと感じました。
2. 転倒があるなら、環境整備を優先する
転倒が続いている場合、人の手を増やす前に、環境を整えることが効果的な場合があります。
- 手すりの設置
- 歩行補助具の利用
- 段差や動線の見直し
これらは、要支援の段階だからこそ、比較的スムーズに導入しやすい支援です。
3. 本人が嫌がるものは、無理に選ばない
要支援は、本人の意思が重視される段階です。
- 行きたくないデイサービス
- 抵抗感の強い訪問支援
こうしたものを無理に入れると、かえって関係が悪くなり、支援自体が続かなくなります。
遠距離介護では、続くかどうかが最優先だと感じました。
4.「今は使わない」という選択も含めて考える
要支援と認定されても、実際には何も使っていない、という家庭も少なくありません。
それでも、
- 包括との連絡先が分かっている
- 相談できる関係ができている
- 必要になったときにすぐ動ける
この状態を作っておくだけで、遠距離介護では十分な準備になります。
5.キーパーソンは「調整役」に徹する
遠距離介護では、キーパーソンが現場で動くことは難しいため、
- 判断材料を集める
- 専門家と親をつなぐ
- 無理な選択を止める
この調整役に徹するほうが、長く続けやすいと感じました。
まとめ:選ぶ基準は「無理がないか」
要支援で選ぶ支援に、正解はありません。
ただ、遠距離介護では、
- 本人が続けられるか
- 家族が抱え込みすぎないか
- 状況が変わったときに調整できるか
この3点を基準に考えることで、選択が少し楽になります。
要支援は、「全部使う制度」ではなく、必要なものを、必要なだけ選べる制度です。
遠距離介護だからこそ、無理のない選び方をしていきたいと思っています。

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